esportsライターとは
esportsの魅力を発信し、業界の発展に貢献する仕事
esportsライターはesports専門で記事制作をするライターのことです。esportsに関係するさまざまな情報を広く発信することでesportsの盛り上がりを支えている縁の下の力持ちのような存在です。esports業界の拡大と共に大会やイベント、プロチームの運営が増え発信される情報量も多くなったため、個人ではesportsの情報ををすべて把握するのが難しくなっています。そうした情報をいち早くキャッチしesportsファンに届けたり、イベントの熱気を記事にして伝えることでesportsの楽しさを発信するのがesportsライターの仕事です。年々成長するesports業界では広く情報発信をしてくれるesportsライターの需要がますます大きくなっていくでしょう。
どんな仕事?
esportsの最前線を取材し、ファンに情報を届ける仕事
大会、プロリーグ、イベントのレポートや活躍しているプロゲーマーへのインタビューなどを通してesportsの魅力を発信します。esports業界が盛り上がったこともあり、ファンであっても必ずしもルールや戦術に精通しているわけではなくなりました。なのでesportsライターのように試合内容をわかりやすく伝え、ファンとプロの橋渡しをしてくれる存在がesportsの更なる普及のためには重要となっています。
-
POINT01
取材
現地へ行って大会やイベントに参加し、結果や現地のレポート、試合後の選手へのインタビューなどをします。大会はesportsの中でもとくに注目の集まるイベントなので需要は高いです。有名な大会にはリーグオブレジェンドの世界大会「Worlds」、VALORANTの「VCT Chanpions」、格闘ゲームの祭典「EVO」があります。
-
POINT02
インタビュー
プロゲーマーやプロチームの代表、ゲーム運営元、ファンなどesportsを盛り上げているさまざまな人物へインタビューをします。場の雰囲気を温めて相手をリラックスさせたり、読者が知りたいと思う情報やプロゲーマーの普段とは違う一面を引き出してインタビューを盛り上げましょう。
-
POINT03
調査・情報収集
公式発表や大会やイベントの日時、ゲームのアップデートの情報、新戦術について、グッズの紹介などesportsにまつわるさまざまな情報を調査して収集します。プロリーグのあるタイトルも増えており、日本ではリーグオブレジェンド(LoL)、レインボーシックスシージ(R6S)、シャドウバースといったタイトルでプロリーグが開催されています。
-
POINT04
執筆
取材結果や集めた情報をもとに掲載する記事を執筆します。情報の鮮度・正確性や内容のわかりやすさ、オリジナリティある文脈の表現など独自性を出すことも必要です。
どうすればなれる?
ゲームの仕様や戦術への理解が高いと記事を執筆するときに役立つ
esportsライターになるには文章力はもちろんですが、ゲームの仕様や戦術への理解も大切です。また、プロゲーマーにインタビューするなら相手をリラックスさせるようなコミュニケーション能力も必要となります。独学でそうした技術を身につける人もいますが、ひとりでは自信が持てない場合はesports専門学校のプロゲーマー専攻やesportsマネジメント専攻へ通いゲームへの理解を深めたりインタビューの訓練をするとよいでしょう。
また、専門学校ならプロチームやesports運営とのパイプがあるので、学生の内から人脈を広げておけばライターになった後も役立ちます。
ゲーム情報誌やesports専門メディアの求人に応募しよう
ゲーム情報誌やesports専門メディアではときどきesportsライターの募集をおこなっています。こうした募集では最初の1、2記事をトライアル版とし、この記事の品質をもとに採用や待遇を決めることが多いです。採用に繋がる記事になるのでポートフォリオを作成するつもりで取り組みましょう。また、普段から記事やブログを書いたりしておけばスムーズに執筆活動へと入れるでしょう。
求められる知識・資質を磨く
-
POINT01
ゲームへの深い理解
取材するタイトルに詳しくないと戦況や選手の狙い、テクニカルなプレイなどを理解することができません。常に知識をアップデートしておきましょう。
-
POINT02
コミュニケーション能力
プロゲーマーや会場のファンにインタビューしたり、時に情報確認のために運営元へ問合せたり、ライターにとってコミュニケーション能力は重要となります。
特にインタビューでは相手をリラックスさせるような話術があるとスムーズな対話が可能です。 -
POINT03
情報収集力
esportsの参入企業が増えたため、イベントや大会の詳細を調べるだけでも大変な作業となります。こうした情報を集める情報収集力を高めましょう。
-
POINT04
英語力
世界大会や公式発表では英語のみで情報発信をしていることも多いです。英語力を磨いて最新の情報を常に追えるようにしておくと仕事の幅を広げることに繋がるでしょう。
必要な資格・試験情報
esportsライターへなるのに必要な資格はありませんが持っていると役立つ資格があるのでご紹介します。
「WEBライティング技能検定」は日本クラウドソージング検定協会が実施しているWebライター向けの資格でライティングの基礎などを学べるほか、合格するとクラウドソージング検定協会加盟団体でクラウドソージングの仕事を受けるときに優遇措置を受けられます。もう1つは「ビジネス著作権検定」です。ビジネス著作権検定はビジネスパーソンが知っておくべき著作権の知識が学べる資格です。esportsライターはゲームメーカーの著作物の情報を扱う仕事なので著作権への理解があると思わぬアクシデントを防げます。また、上級に合格すると国家試験である「知的財産管理技能検定」への受験資格を得られるのでお得です。