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コミックイラストレーターとは
ライトノベルやゲームのキャラクターをイラスト化
コミックイラストレーターとは漫画的な表現を用いるイラストレーターのことで、ライトノベルの表紙や挿絵、ソーシャルゲームのイラスト作成を中心に活躍する近年人気の職業です。ライトノベルは表紙のイラストで販売部数が大きく左右されるほどで、コミックイラストレーターのイラスト力は重要なカギを握ります。小説のキャラクターをイメージしイラスト化することで、読み手の想像力や物語への愛着を掻き立てます。ライトノベルのジャンルやストーリー、キャラクター性によってイラストのタッチを変える必要があるため、アナログにもデジタルにも対応することで仕事の幅が広がります。
どんな仕事?
言葉からキャラクターをイメージして描き出す
コミックイラストレーターは自分自身でオリジナルのキャラクターを生み出すというよりも、作家やプランナーによって言葉で考えられたキャラクターをイラストにするケースが多いです。言葉からキャラクターの性格や価値観をイメージして、作品の世界観にふさわしい人物を描き出していきます。基本的には、漫画のようにコマ割りでイラストを描くのではなく、1枚のイラストに仕上げることになります。そのため、1枚の絵でキャラクターの性格や状況を表現し、見る者の想像力を刺激する表現力が必要になります。では、コミックイラストレーターはどのような場所で活躍できるのでしょうか。
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POINT01
ライトノベルの表紙や挿絵
コミックイラストレーターの需要が最も高いジャンルが、ライトノベルの表紙や挿絵です。ライトノベルはイラストの良し悪しで売上が大きく左右されるとも言われているため、トレンドのイラストタッチを習得したり、作品に合わせて描き分けたりすることが求められます。
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POINT02
挿絵
雑誌やパンフレットなどの挿絵にもニーズがあります。しっかり読み込まなければ理解できない文章も、イラストがあれば瞬時に概要を理解することができるようになります。また、イラストがあると目を引くので、記事を読んでもらいやすくもなります。本文の内容に適したイラストや、本文を分かりやすく解説するイラストなどを作成します。
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POINT03
カードゲーム・ソーシャルゲーム
カードゲームやソーシャルゲームに用いられるイラストを担います。限られたサイズの中で、人々の興味や好奇心をそそるキャラクターを描き上げていきます。日々新しい作品がリリースされているソーシャルゲームは、かわいいキャラクターやかっこいいキャラクターの存在で人気が左右されると言っても過言ではありません。
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POINT04
広告・ポスター
近年はマンガタッチの広告やポスター、チラシなどのニーズが高まっています。PRする商品のイメージに合わせてイラストを制作するだけでなく、広告的な配置やレイアウトのセンスも求められます。
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POINT05
グッズなど
おもちゃやグッズ、メディアで使用されるイラストなど、コミックイラストレーターの活躍の場は広がっています。商品やメディアによってマッチするイラストのテイストが異なるため、様々なイラストを描き分ける表現力を鍛えましょう。
どうすればなれる?
コミックイラストレーターへの道のり
コミックイラストレーターは絵のプロフェッショナルなので、高いデッサン力が求められます。また、近年はアナログで描くイラストよりも、IllustratorやPhotoshopなどを駆使して描くデジタルイラストの需要が高まっているので、これらのツールを使いこなすスキルが必要になります。そのため、デザイン系の専門学校や美術系の大学でデザインやデッサンの基礎を身につけ、ツールの使い方を習得することをおすすめします。学生時代に作成したイラストはポートフォリオとしてまとめ、デザイン会社やゲーム制作会社、出版社などに就職し、コミックイラストレーターとしてのキャリアを歩み始めます。経験を積んだり、SNSなどイラストを発信したりすることで、自身のファンを獲得すればフリーランスのイラストレーターとして活躍することも夢ではありません。
求められる知識・資質を磨く
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POINT01
デッサン力
様々なポーズの人物や武器、衣装、アイテムなど、幅広いものを高いデッサン力で描くスキルが求められます。
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POINT02
発想力
コミックイラストレーターは言葉からキャラクターのイメージを作り上げるケースが多いため、柔軟な発想力が必要になります。また、クライアントのリクエストに応じて幅広いタッチを使い分ける柔軟性も求められます。
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POINT03
オリジナリティ
コミックイラストレーターとして活躍するためには、人々の印象に残るイラストを描く必要があります。自分ならではの作風を確立すれば、ファンを獲得することができることでしょう。
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POINT04
体力
納期内にコツコツと複数のイラストを作り上げていくコミックイラストレーターは、体力が必要です。また、作業に集中して一定のクオリティ以上の作品を作るための忍耐力も求められます。
必要な資格・試験情報
コミックイラストレーターになるために必須の資格はありませんが、「Illustrator®クリエイター能力認定試験」や「Photoshop®クリエイター能力試験」、「CGクリエイター検定」などの資格はスキルの証明に役立ちます。場合によってはアナログのイラスト作成の依頼を受けることもあるので、絵の具やコピックなどで色付けするスキルも習得しておくとよいでしょう。そして、日々デッサン力を高めたり、トレンドのイラストタッチを学んだりする継続力が重要になります。