スマホアプリ開発エンジニアとは
アプリで便利さや楽しさを提供
近年、スマートフォンの普及に伴い、あらゆるアプリケーションが次々と開発され、その種類も多種多様です。そのスマートフォン用のアプリケーション開発に特化したエンジニアが、スマホ開発エンジニアです。今やスマホ上ではブラウザよりもアプリの閲覧時間の方が長くなっており、スマホ=アプリと考えているユーザーも少なくないでしょう。数あるエンジニアの仕事の中でも、最も時代に沿った職種の一つであり、今後もその需要は大きく伸びていくことが予想されています。私たちの日常生活にも密接に関係してくる仕事であるため、成果や実績が目に見えやすく、やりがいを感じやすいのも特徴の一つです。時代の最先端を行き、社会や人々が求めるものを提供していくことが求められるため、広い視野と先進的なアイデア、絶えず新しい知識や技術を吸収していく柔軟な姿勢が求められます。
どんな仕事?
自分のアイデアをアプリで世界へ発信できる仕事
スマホアプリ開発エンジニアは、企画からシステム設計、プログラムの開発に動作テストなど、アプリケーション開発に係るすべての作業を担当していくことになります。また、開発・リリースしたアプリの運用・保守についても、スマホアプリ開発エンジニアの仕事です。ソフトウェアやハードウェア、ネットワークなど、ITに関する幅広い知識と技術が求められる一方で、企画や提案のタイミングではクライアントと直接交渉をする機会も多くありますので、営業力やコミュニケーション能力も求められる仕事です。
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POINT01
企画・提案
クライアントとのコミュニケーションや社内会議にて、新しいスマホアプリの企画・提案を行います。その際、社会やユーザーのニーズの把握やアプリの目的や効果についての資料作成なども同時に行い、予算の策定や開発メンバーの選定に進みます。
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POINT02
設計・実装
企画書をもとに、アプリに必要な機能や性能を細部にいたるまでまとめていきます。この設計が完了したタイミングで、いよいよプログラムを入力していく開発に入っていきます。対応するスマホに応じて開発環境も異なってくるため、幅広い知識や技術を持っておくことで、活躍の幅をより広げていくことができるでしょう。
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POINT03
運用・保守
スマホアプリの開発・リリースが完了したのちは、そのアプリが今後もトラブルなく利用できるよう、定期的な運用や保守を行っていきます。セキュリティシステムの更新や、新しい機能の追加など、時代に合わせてアップグレードを重ねていなかければ人々のニーズを満たすことはできません。ある意味で、開発よりも重要度が高い仕事と言っても過言ではないでしょう。
どうすればなれる?
スマホアプリ開発エンジニアへの道のり
スマホアプリ開発エンジニアを目指す上で、ITに関する幅広い知識や技術や時代のニーズをくみ取る広い視野を持っておく必要があるため、IT・情報系の専門学校などでアプリ開発の企画から制作、プロモーションまでの一連の流れを学ぶ必要があります。在学中から様々なアプリ開発に携わり、アプリ開発に必要なプログラミングをはじめ、即戦力となる力を身につけることができます。自分のアプリ開発作品を作り溜めて、スマホアプリ開発企業への就職を目指します。スマホアプリ開発エンジニアを求める企業は多くありますが、そこでできる仕事の中身はそれぞれ異なってきますので、自分の身に付けたい能力やキャリアの方向性にあわせて専門スキルを伸ばすようにしましょう。
求められる知識・資質を磨く
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POINT01
技術力
スマホアプリ開発エンジニアは、開発環境によって多少は異なりますが、常に新しい技術や知識を用いて開発を行っていかなければなりません。今あるプログラミング技術をマスターしておくことも大切ですが、新しい技術が生まれた場合もいち早くそれに着手するなど、フットワークの軽さも持ち合わせていなければなりません。
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POINT02
コミュニケーション能力
企画段階ではクライアントや社内の関係者、実装段階では同じ開発チームなど、コミュニケーションを取りながらチームで仕事を進めていく必要があります。成果物の質を上げたり、制作過程をよりスムーズにするため、コミュニケーションスキルは必須です。
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POINT03
柔軟性
スマホアプリ開発エンジニアは、時代の変化に柔軟に対応し、常に新しい価値を社会に届けていかなければなりません。視野を広くし、社会の変化やこれからの傾向についてもしっかりと分析し、次の一手を打てるエンジニアを目指しましょう。
必要な資格・試験情報
スマホアプリ開発エンジニアになるための必須資格はありません。しかし、資格を持っておくことがスキルの証明となったり、キャリアアップのきっかけになることもあるため、取得することのメリットは大きいものです。「システムアーキテクト試験」や「Android技術者認定試験」はアプリ開発の一連の流れを習得できるのでおすすめです。資格だけでなく、世の中のトレンドやニーズをいち早くキャッチし、一歩先をいく発想力を鍛え、新しいアイデアを開発に活かせるようにアンテナを広げていく努力も大切です。