アニメーターとは
アニメーション制作の大黒柱として、人々に感動を与える仕事
アニメーションの制作において、作品に使用する絵を描くのがアニメーターです。アニメーションは静止画を連続させることで動きを作る映像技術であり、アニメーション作品の良し悪しを決める一番大事な部分が作画と言っても過言ではありません。どれだけ優れたストーリーであっても、それを表現しきるだけの絵が無ければ、人々を感動させることはできないでしょう。アニメーターは、アニメーション制作における大黒柱であり、絵によって多くの人々を感動させることができるやりがいあふれる仕事です。その分、デッサン力や造形力、人の動きや仕草なども細かく再現できる、高いレベルの画力が求められます。
どんな仕事?
原画と動画を組み合わせてキャラクターに命を吹き込む
アニメーターの仕事は風景や人物の動きを描き、連続した絵をつなぎ合わせることで動画として完成させます。アニメーション作品の制作に際し、アニメーターは大きく2つの工程を担当します。一つがアニメ制作の基礎となる絵を描く「原画家」、もう一つがキャラクタ―達に動きを与えていく「動画家」です。基本的には動画家として実務経験を積んでいきながら、原画家を目指していくのが通常のキャリアステップとなります。
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POINT01
原画作成
監督からの絵コンテや設定資料などを元に、キャラクターや背景の基本となる原画を作成していきます。原画では、シーンごとの動きの始まりと終わりを描きます。どうすればより視聴者に楽しんでもらえるか、設定や世界観、ストーリーを表現しきれるかを考えながら描いていくことが求められます。
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POINT02
動画作成
原画で作成したシーンごとの動きの始まりと終わりに合わせて、その中間の絵を描いていきます。原画との差が出ないようにしつつ、キャラクターがいきいきと動く様を作っていかなければならず、高い画力が求められるでしょう。しかし、自分の書いた絵が動く様子を見ると、これまでの苦労がすべてやりがいへと変わるはずです。
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POINT03
彩色・撮影
完成した動画に色を付ける彩色を経て、それらを1コマずつ撮影することで、アニメーションの1シーンが完成します。現在はコンピュータ処理によって、実際に撮影することはありませんが、昔からの風習で現在でも「撮影」という名称で呼ばれることがほとんどです。
どうすればなれる?
アニメーターへの道のり
アニメーターになるために、画力が必須であることは言うまでもありません。また近年では、絵が描けるだけでなく、CGを活用してアニメーションを作る機会も増えてますので、こうしたデジタルツールを使いこなせる技術を学べるアニメ専門学校を選ぶこともアニメーターへの近道になるでしょう。デッサンの基礎から、アニメ制作工程や映像制作など専門技術を磨き、アニメーターとしてのテクニックを身に付けた上で、アニメ制作会社やプロダクションへの就職を目指すのが一般的です。現場に入り、原画家としての経験や実績を積み、キャリアアップとして絵の品質を管理する作画監督を目指すことも可能です。
求められる知識・資質を磨く
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POINT01
画力
作画の良し悪しは、作品全体のクオリティを決定付けます。微妙な表情の変化や動きなど、各キャラクターがいきいきと個性を発揮するためには、確かな画力が必要不可欠。最低限必要な能力であると同時に、いつまでも活躍していくための能力でもあるのです。
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POINT02
コミュニケーション能力
アニメーション制作は分業化されており、アニメーターもチームの一員として作業していくことが求められます。より良い作品を作り上げるために、関係各所とスムーズな連携をとっていくためのコミュニケーション能力は必須です。
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POINT03
柔軟性
画力の高さは言わずもがなですが、それでいて監督の要望にしっかりと応えきる柔軟性も必要とされます。相手のイメージをしっかりと掴みとり、それを形作るためには、根気と忍耐力が試されるシーンもあるでしょう。
必要な資格・試験情報
アニメーターになるために必須の資格というのはありません。何よりも高い画力が求められます。近年、手描きからデジタルツールへ移行している流れもあるので、効率的に作業をこなせるようデジタルツールを使えるスキルも持ち合わせておく必要があるでしょう。CG-ARTS協会が主催する「アニメーション実技試験」や「CGクリエイター検定」などの取得を目指すことでアニメーターになってからも幅広く活躍が期待できるでしょう。また、資格の代わりに自分のレベルを証明できる作品集を制作し就職活動に役立てましょう。