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アニメ制作プロデューサーとは
アニメ制作の司令塔
アニメーション制作の責任者であり、司令塔の役割を果たしているのがアニメ制作プロデューサーです。アニメ制作の現場は「制作部」と「演出部」に大きく分けられ、演出部が作画や音響など実際の制作活動を担う部署に対し、制作部は進行スケジュールや予算管理など、制作を円滑に進めていくための役割を担っています。良い作品を世に伝え、ビジネスとして成立させ、アニメ業界の発展に大きく貢献しています。
どんな仕事?
全工程を統括する役割を担っている
アニメの企画立案、制作スタッフの選定、資金調達、制作進行、広告戦略など全ての工程に関わり、制作チームを統括していくのがアニメ制作プロデューサーの仕事です。アニメ制作は分業化されているので、それぞれのセクションの作業状況や能力を理解し、進行を進める必要があります。制作現場のリーダーとして先頭に立ち、全体の指揮をとりながら完成を目指します。仕事は多岐にわたり幅広い仕事内容ではありますが、チームをまとめ上げ、共に苦難を乗り越えた先には達成感や大きな喜びを味わえるでしょう。プロデューサーの腕次第でアニメ作品がヒットするか否かが決まると言っても過言ではありません。
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POINT01
企画・立案
プロデューサーは市場調査や世の中のニーズを捉えながら、制作すべきアニメ作品の原作を探します。原作が決まったら予算や制作期間、制作スタッフや監督の選定など具体案を盛り込みながら企画書を作成します。
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POINT02
資金調達
アニメ制作に必要な資金を集めるためにスポンサーを募るのもプロデューサーの役割のひとつです。出資を募るため、広告代理店やスポンサーとの交渉を重ねます。
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POINT03
制作進行
制作に遅れがでないように各制作工程のスケジュールを管理し、円滑に進めていかなければなりません。また良い作品であっても制作費用がオーバーして利益が出なければ意味がありません。予算内で最高水準のものをつくり上げ、確実に利益を生み出すことがプロデューサーには求められます。
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POINT04
広告戦略
アニメ作品をヒットさせるための広告戦略を練っていきます。広告の出稿、プロモーションの決定、広告代理店との打ち合わせなどを行っていきます。
どうすればなれる?
アニメ制作プロデューサーへの道のり
プロデューサーになるためには、ヒット作を世に出すための企画力、予算やスケジュールなどの管理能力、全体をまとめる統括力など、制作全体をマネジメントする力が必要です。アニメ制作の流れはもちろん、アニメに関する幅広い知識・技術を実践的に学び、プロデュース能力を養うためには、アニメ系の専門学校へ進学することをお勧めします。その上で、アニメ制作会社やプロダクションへの就職を目指すのが一般的です。プロデューサーは制作陣の中で最も大きな責任のある役職になるので、就職後すぐに就けるものではありません。制作進行として制作部に身を置きながら経験を積み、制作デスク、制作プロデューサーと順にキャリアを積んでいきます。
求められる知識・資質を磨く
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POINT01
スケジュール管理能力
納期までにアニメを完成できるように、スケジュールや予算管理、仕上がった原画の回収、各話に必要なスタッフの采配などを行うための管理能力が求められます。
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POINT02
コミュニケーション能力
プロデューサーは、作家や演出家、監督、アニメーター、スポンサーなど社内社外問わず、非常に多くの人と関わっていくので、良好な関係を築いていける社交性やコミュニケーション能力は欠かせません。
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POINT03
柔軟な対応力
必ずしもスケジュール通りに進行が進まず、時にはイレギュラーな事態が発生してしまうこともあります。そんな時でも柔軟に対処できる冷静な判断力が必要です。
必要な資格・試験情報
アニメ制作プロデューサーになるために必須の資格というのはありません。アニメ制作の現場ではリーダーシップを発揮しなければいけないので、何よりも高いマネジメント能力が求められます。「ビジネスマネジャー検定」の取得を目指すことでチームをまとめ上げるマネジメントに必要な知識を身につけることが出来るでしょう。それに加え、企画力や交渉力、積極性や行動力など、数値で測れないスキルが重視されるので、人間力を磨き続けましょう。